狭小住宅の構造や工法には、どのようなものがいいのでしょうか?
狭小住宅を建てるに当たって、どのような構造を選択すればいいのでしょうか?
家づくりをやっていくと、必ずここで悩みます。
一般的な狭小住宅には、下記の構造がよく採用されています。
・木造軸組
・2×4
・鉄骨造
・鉄筋コンクリート造
では、それぞれの構造について、そのメリット・デメリットも含めて少しご説明します。
まずは、家づくりで最も多く採用される構造、「木造軸組造」です。
木造軸組造とは、柱と梁を組み合わせて建設する工法です。
在来工法とも呼ばれています。
地震時などの水平力に対抗させるために、バランスよく筋交いや合板などを張って、耐力壁を配置します。
家自体の強度向上のためにも、この耐力壁は重要な構造となってきます。
柱と梁によって構成する在来工法は、他の工法と違い、窓を大きくとることができます。
つまり、設計の自由度が高いことが特徴です。
しかも、狭小住宅が完成して数十年後、実施されるリフォーム時に、木造軸組造の良さを感じることになります。
どういうことかというと、リフォーム工事をしやすいということです。
デメリットもあります。
それは構造体というよりもむしろ材料本体の「木」です。
ご存知のとおり、木は耐火性が低く、湿度にも弱い。
だから湿気が多いとカビの発生や腐りやすい。
しかもシロアリなどの虫害を受ける可能性があるということです。
棟上げ時の施工方法は、ほとんどがクレーンなどで柱や梁を持ち上げて、大工さんが組み立てていくという作業です。
狭小住宅は都心の狭小敷地に建てられることがほとんどです。
ですからクレーン車の設置スペースや材木の置き場所などが必要ですから、そんなスペースがないとかえって施工費用が割高になるケースもあります。
木造軸組造で狭小住宅を建てる場合は、このようなデメリットも知っておいた方が良いでしょう。