狭小住宅を建てる際、「通風」と「採光」はもっとも注意したいポイント。
特に狭小住宅の平屋建ては、あまり混みいった間取りをすると、無駄な壁が多くなったりします。
この壁が通風を妨げる大きな原因。
どうしても風の通りが悪くなってしまう。
だから、周囲環境をよく考えた建物の配置と間取り計画が大事なのです。
風の道は、入口と出口が必要ですよね。
でも、入口と出口の窓はどちらかが小さいと十分な通風は期待できません。
入口も出口も同じくらいの大きさの窓がいいのです。
間取り的にもし無理なら…
そんな時は、高窓や地窓で工夫すると風を通すことができますよ。
通風については、建築設計士に十分検討してもらいましょう。
次に採光です。
平屋建ては、建物の中心や北側などにどうしても採光が得られない空間が生じるもの。
こういう場合は少し工夫が必要です。
間接的な採光を取り入れて明るくする…
こういった工夫です。
その間接的な採光の取り入れ方とはどういうことか…
光の反射と拡散を利用するのです。
例えば北側の部屋。
ここは安定した採光がほしいもの。
だから窓を高い位置に設けて、ほどよい光を取り入れやすくします。
また、ガラリを設けたり、建具に一部ガラスを使用したりすると光が取り入れやすくなります。
それが採光の工夫です。
さらに平屋の家には、2階建にない特徴があります。
それは出窓を取り入れることで、どの空間にも光を取り入れることができる…
ということです。
真夏の直射熱や冬の寒さで生じやすくなる結露に留意して、出窓を活用しましょう。