住宅の10年後、20年後の姿ってどうなっているのでしょうか。
狭小住宅を今から建てようとする方々にとって、その住み心地、住みやすさについては、実際に狭小住宅を建てて住んでいる施主の意見を是非、聞いてみたいものですよね。
そこで、ずばり狭小住宅の弱点をご紹介します。
それは耐震性です。
地震による水平力に耐える筋かいや耐震壁は、法律で最低限の量とバランスが決められています。
しかし、狭小住宅の場合、狭小住宅ゆえの厳しい制約もあり、その量はぎりぎりまでしか確保できないのが現実なのです。
建築基準法は最低限の基準です。
でも、間取りやプランによっては、鉄筋量などを余裕を持って設計をすべきなのですが、法律さえクリアしていれば問題ない…という意識の低い設計者が多いのも事実です。
施主の利益を考えれば、安心してすみ続けられる住宅をつくるために、構造上の無理なプランは避けるべき…と、提案してくれる設計士が一番なのです。
幅の狭い間口に大きな窓の3階建て狭小住宅では、耐震壁の基準はぎりぎりクリアできても不安定要素が大きいですよね。
どう見たって不安定な計画です。
このように現場では施主の要望を優先して、法律に不適合な住宅をつくり、施主に引き渡すということが行われている場合もあるようです。
ですから、施主の要望を何でも叶えてくれる…
そんな設計士や業者は気をつけてくださいね。