3階建ての住宅は、狭い土地を有効利用して、なんとか多くの部屋を確保しよう…
そんな間取りにするために、狭小住宅の3階建てという手段をとります。
狭い土地ですから、家自体は細い羊羹を立てたような細長い3階建てになります。
そのような住宅の場合、一番心配になるのが地震です…
3階建ては地震が襲ってきても大丈夫なのでしょうか?
最近は、狭小住宅の建売りのチラシが新聞に入っていることがよくあります。
そのチラシをよく見てみると、狭い土地に建てられた三階建て住宅に、ビルトインガレージが設けられていることも少なくありません。
もちろん庭などはありませんし、あっても小さな庭です。
そんな狭い敷地ですから、十分な駐車場を確保することもできないので、3階建ての1階にガレージスペースを設け、そこに駐車場を設けるプランが多いのです。
3階建て住宅は、耐震性や制震性からみると基礎工事と筋交い(耐震壁)が最も重要です。
一階にガレージを入れてしまうと開口部がどうしても大きくなりますよね。
ですから建物自体が弱くなってしまうのです。
一階にビルトインガレージなどの間取りを設ける場合、地震のことをよく考えておくことが大切です。
が…
ここで大きな問題が生じます。
何かというと、狭い土地に建てられる住宅は住宅金融公庫の融資が使えないということです。
このことをご存じの方々はそう多くいないと思います。
新築一戸建ての場合の融資条件の一つとして、「住宅部分の床面積が70m2以上280m2以下の住宅」というものがあります。
つまり、融資を受けることができなければ、その住宅の耐震性をチェックしてくれる公的機構がないということなのです。
そうすると耐震性や施工に大きな不安が残ってしまいます。
広い敷地にゆったりした三階建てなら、強度的にもしっかりした物が設計できますが、土地が狭いために建てられる三階建ては十分な耐震対策をしっかりと考えなければいけません…
新築一戸建てを検討中だけど地震が心配で…
とお悩みの方々は、十分な検討と正しいご判断をする必要があるのです。