一戸建ての屋根材によく使用される材料として、ガルバリウム鋼板という材料があります。
これは葺き瓦よりも価格が安いという最大のメリットがあります。
ガリバリュウム鋼板とは、アルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板のことで、アルミと亜鉛で鉄を守ることにより生まれた耐久性に優れた鋼板です。（質量比はアルミニウム55%、亜鉛43.4%、珪素1.6%）
一般的な建材として、表面塗装が施されており、「カラー無塗装品」と紹介されていますが、今では鋼板メーカーが耐久性も兼ね備えたカラー鋼板として製品化しています。
その塗装の耐久性能は、環境条件にもよりますが10～15年で塗り替えが必要です。
ガリバリュウム鋼板の最大のメリットは、通常の溶融亜鉛メッキ鋼板（トタン板）の倍以上の耐久性を持つこと。
その耐久性、加工性、塗装性、施工性は他に類をみないほどコストパフォーマンスに優れているのが特徴です。
でも、注意すべき点もあります。
それは、金属特有の性質で温度変化によって伸び縮みしてしまう。
葺き方や技量によって伸縮時の音やあばれが生じてしまうのです。
ただ切り妻や片流れ屋根などの簡単な形状の屋根でしたら差ほどの心配はいりません。
ただ、耐久性があると言っても、ステンレス鋼などには当然劣ります。
ですから使用場所として、沿岸地域や幹線道路沿いでの使用は錆の発生を考慮して、極力避けた方がいいでしょう。
このようにガルバリウム鋼板は価格が安く、しかも扱いやすい材料です。
しかし、後で後悔をしないためにもガリバリュウム鋼板の欠点や利点をよく知った上で、葺き屋根として使用することをオススメします。