坪単価を算出する際に用いられる面積があります。
よく、坪30万円とか、坪40万円からとかいいますが、その面積は一体どのように算定しているのか…
そう考えたことありませんか?
でも、本当のことをいうと、その面積に基準などはありません。
つまり、坪単価を算出する時に使用される面積については、明確な規定がないということです。
例えば、外部に解放されたバルコニーや玄関ポーチなど、これらは坪単価の算出面積に入っていると思いますか?
実は、建築基準法という法律の中では、この間取りは面積の中に含まれていません。
このような間取りを法定床面積・基準法床面積などと呼びますが…
一方で、よく広告などに書かれているローコスト住宅メーカーの面積をみてみて下さい。
基準としている床面積に何が含まれているのか、読み取れますか?
狭小住宅に限らず、新聞広告に載っているような新築一戸建ての価格表現として、坪単価をよく見かけます。
でも、その算出された床面積に何処と何処とが含まれているのか、見分けるのは至難の業だと思います。
そしてローコスト住宅の多くの場合、バルコニーやポーチの面積も含まれている場合が多いようなのです。
実は、このバルコニーやポーチが含まれた面積のことを施工床面積といい、実際の法定床面積より広くなってしまいます。
仮に、法定床面積20坪・施工床面積30坪・工事費1000万円とします。
法定床面積で計算した坪単価は…
1000万円/20坪=50万円
施工床面積で計算した場合は…
1000万円/30坪=33万円
ということになります。
坪単価を聞く場合には、この面積がどんな面積なのかを聞いておきたいモノですよね。