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建坪15坪の狭小住宅の間取りは道路付けという敷地条件でほぼ決まる


狭小住宅を都心に建てる場合、都心から1時間程度の圏内だと、土地面積は30坪以下というケースが圧倒的に多いもの。

なぜなら、都心にある自治体は、土地区画の最低分割面積を、約30坪程度としている場合が多いからです。

30坪の土地面積に立てる場合、通常の一戸建ての間取りの考え方では、とうてい収まりません。
だから、狭小住宅の間取り検討をする必要があるのです。

この約30坪の土地に、延べ床面積30坪の狭小住宅、4LDKの新築一戸建てを建てる場合、2階建ての狭小住宅を採用するケースがほとんどだと思います。

つまり建坪は15坪程度という土地です。

土地30坪に対して建坪が15坪ですから、土地にはずいぶんゆとりがあるように思えますよね。
でも実際はそうではありません。

15坪という狭小敷地の建坪で間取りを検討しようと思うと、考えられる狭小住宅の間取りのバリエーションは意外と限られてくるからです。

15坪の建坪に4LDKの狭小住宅を配置して、駐車場カースペースを1台分だけ確保すると、残りはたった1坪分くらいしか残りません…。
この残った1坪で、庭を造るか、もっと間取りを広げるかことぐらいしから検討できないが現実です。

なぜこのようなことになるのか、不思議に思うかもしれません。
この原因は、主に建物の周りに空間を取られていることにあります。

その空間とは、「道路付け」という要素が大きく関わってくることによって生じる空間です。
道路付けとは、簡単に言えば「土地に対して、道路がどちら側に付いているか」ということです。

つまり、15坪の土地という大きさに制約がある中で、狭小住宅2階建ての間取り検討をすると、その間取りは「道路付け」でほぼ決まってくるということなのです。