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狭小住宅を建てる土地や敷地の悪さは建築でカバーしたい!


狭小な敷地で最も多く見られるのは、間口が狭くて、奥行きの深い土地形状です。

「鰻(うなぎ)の寝床」と言われるこの土地は、都市部に多く見られるます。

典型的な狭小住宅が建てられる敷地です。

狭くて住宅が建てられそうにない敷地ですが、実際に狭小住宅の間取り設計をしてみると、駐車場の納まりが良かったり、間取り空間の奥行きが表現しやすかったりと、意外に使いやすい土地だったりもします。

こんな土地に建てられる住宅の構造デザインとしては、住宅の壁の厚みを抑えながら多くの構造壁を設けることで、道路面に接した開口部を大きく確保することができます。

また、縦の間取り空間に広がりを与えるために、吹き抜けやスキップフロアなどの大胆な構造デザインを施すことで、縦に広がる狭小住宅となり、ダイナミックな空間が実現できます。

これこそ狭小住宅の醍醐味です。

それから、もう一つ都市部に多い狭小な敷地・土地の形状として「旗ざお敷地」といわれる土地があります。

通路から奥に広がる土地で構成される敷地です。

一見、人気がなさそうですが、実は狭小住宅を建てたいと考えている人にとっては、とても人気のある土地形状なのです。

このような土地は建売住宅などでもよく見かけますが、特殊な接道条件なので土地価格がとてもとても安く手に入れることができます。

狭小住宅の価格を抑えたい人にとっては、とても人気のある敷地形状です。

しかし、注意すべきことは施工条件にデメリットがあるということです。

工事車両が敷地に入らないなど、実際には目に見えない建築工事の費用がかさむこともありますから注意が必要です。

このような場合、なるべく現場施工が簡単にできるようにする工夫も必要です。

例えば、構造軸組をあらかじめ工場でパネル化するなど、構造デザイン上の工夫です。

狭小住宅の場合、コスト価格は建築方法だけじゃありません。

構造やデザイン性、施工性のも密接に関係してきますから注意が必要だと思います。